眼瞼下垂は、美容外科と形成外科・眼科どっちで治療すればいいの?
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「美容外科」と「形成外科」では、実施できる手術が違います!
眼瞼下垂に限らず、美容外科が関係しそうな悩みについては、「どこで治療を受ければいいのか」という、入り口の部分で迷う人が少なくないのではないかと思います。
切る手術、切らない手術といっても、患者さんにとって、まずわかりにくいことのひとつが、「どこに行けば【切らない眼瞼下垂手術】が受けられるのか」といったことではないでしょうか。
そもそも美容外科という診療科目は、普通の病院の中にはほとんどありません(あったとしても症例が集まりにくいのが現状です)。
そして、眼瞼下垂に関しては、美容外科のほか、形成外科や眼科でも治療をしています。
では、大学病院などのほかの科で診てもらっても同じなのでしょうか?
そこでポイントになるのが、診療科(保険の利用)による考え方や、実施できる手術の違いです。
まずは違いをご説明いたします。
特徴や保険の利用の違いから考える!
では、まず最初に眼科・美容外科・形成外科の【治療の目的】【保険】【手術内容】に分けて特徴を纏めてみました。
■眼科の特徴
・ 【治療の目的】 まぶたを上げるという機能面を治す目的での治療
・ 【保険】 健康保険を利用できる
・ 【手術内容】 切る手術(切開法)のみ
■美容外科の特徴
・ 【治療の目的】 見た目を大事にした治療
・ 【保険】 自由診療の為、健康保険は利用できない。
(民間の生命保険は、給付金を受給できる場合がございます。)
・ 【手術内容】 切る手術(切開法)・切らない手術(埋没式)どちらでも可能
■形成外科の特徴
・ 【治療の目的】 眼科(機能面を治す目的)・美容外科(見た目を大事にした治療)の中間的位置づけ
※しかし美の専門家というわけではありません。
・ 【保険】 健康保険を利用できる
・ 【手術内容】 切る手術(切開法)のみ
こちらを見て頂いて分かるようにまずは治療の目的が大きく異なります。
美容外科は、見た目を重視した治療に対して、眼科・形成外科では機能面での治療を目的としています。
また、切らない手術(埋没式)をご希望の方は、眼科や形成外科では治療ができません。
美容外科のみ治療が行えます。
しかし、美容外科では自由診療となる為、保険の適応ができません(民間の生命保険は、給付金を受給できる場合がございます。)。
切らない手術(埋没式)と切る手術(切開法)のメリット・デメリットはこちらの記事をご覧ください。
機能を重視するのが眼科・形成外科! 美しさを重視するのが美容外科!
眼瞼下垂の治療で顔面を扱う点は同じでも、形成外科と美容外科では上記のように治療の目的が異なります。
もう少し詳しく説明しますと、形成外科というのは、体に機能的な異常(うまく働かない状態)を伴う変形や傷跡がある場合に、修復、再建する科目です。
形成外科的なアプローチは、眼瞼下垂をまぶたの働きの異常ととらえ、それを解消しようとするものです。
もちろん審美性を度外視して手術する医師はいないと思いますが、まぶたをうまく開くようにすることが形成外科の主な目的で、
美の専門家というわけではありません。
それに対して、美容外科は、患者さんを美しくすることに専門性を発揮します。
体の働きに全く問題がなくても、ご本人にとって外見上気になるところがあるなら、そこを美しくして精神的な満足感をもたらすことを目的としています。