ハードコンタクト使用者が眼瞼下垂になりやすい理由!
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まぶたをこすると眼瞼下垂の原因に!?
眼瞼下垂の中で最も多いのは、加齢に伴うものですが、原因はもちろんそれだけではありません。
中年の男性など、飲食店のおしぼりでごしごし顔をこする人がいますが、あのような行動も眼瞼下垂のきっかけになります。
花粉症やアトピー性皮膚炎などで、かゆい目をついこすってしまうことも、眼瞼下垂の原因になるのです。
残念なことですが、デリカシーに欠けた医師の乱暴な手術によっても、腱膜剥離(けんまくはくり)による眼瞼下垂は起こりえます。
コンタクトレンズ性眼瞼下垂が急増中です!
眼瞼下垂には、このようにさまざまな原因がありますが、若い人に多いものとして、コンタクトレンズの装着による負担での原因が挙げられます。
皆さんの中にも、近視や乱視を矯正するために、コンタクトレンズを使っている人がいらっしゃると思います。
最近のコンタクトの装用率は意外と高くて、日本眼科学会のデータによれば、日本人の10人に1人がコンタクトレンズを使っていると
推定されています。
実際に、コンタクトレンズによる眼瞼下垂は、近頃、急増している印象があります。
私たちのクリニックを訪れる患者さんの中にも、コンタクトレンズ性眼瞼下垂の方が増えています。
コンタクトレンズは、異物としてまぶたに負担がかかってる?
では、なぜコンタクトレンズが眼瞼下垂を引き起こす原因となってしまうのでしょうか?
それは、コンタクトレンズが一種の異物としてまぶたに負担をかけているからです。
コンタクトレンズ性眼瞼下垂は、ソフトコンタクトレンズを使っている人にも起こりますが、特にハードコンタクトレンズを長期間使用している人の間で増えています。
ハードコンタクトは、一般にソフトコンタクトに比べてレンズの厚みがあります。
そのため、装着した状態でまばたきを繰り返していると、まぶたを内側から圧迫し、こする刺激になります。
その影響で、腱膜が瞼板からはずれてしまうケースが多いのです。
また、コンタクトレンズを外すときには、まぶたを指で引き上げることが多いと思います。
そのとき力が加わることも、腱膜性眼瞼下垂を起こすきっかけになると考えられています。
コンタクトレンズによる症例写真のご紹介
・ 48歳女性 ハードコンタクト性眼瞼下垂の症例
症例のページでもご紹介しておりますが、こちらの方はハードコンタクトを長く使い続けたことによる眼瞼下垂になってしまった方です。
まぶたが垂れ下がってしまっています。

・ 54歳 女性 重度のコンタクトレンズ性眼瞼下垂の症例
こちらの方は30年以上もハードコンタクトを利用しておりました。
また、加齢により重度の眼瞼下垂になっておりました。
